2015年09月22日
ひどけい
きのう読んだ「かかるとき我生く」ので、
『今(いま)』の時計(とけい)はあらく吐息(といき)す
の、「時計」の「計」を「ごまかして記しています」と書きました。正確には「時」ではなくて「晷」という字を使っています。「咎(とが)める」などで使う「咎(キュウ、コウ)」のうえに「日」を載せた漢字です。「時計」ではなく「時晷」なのです。
『学研漢和大字典』によると「晷」の読みは「キ」。意味はーー
①ひかげ 地上にうつった柱のかげ。転じて広く、日光によって生じるかげのこと。「日晷(ニッキ)」(日かげ、日時計)、「晷刻(キコク)」(時刻、とき)
②ひどけい 影の長さで時をはかるとけい。▽昔、八尺(または十尺)の柱を地上にたて、その影の最長の日を冬至、最短の日を夏至と定めた。
③はかる 時をはかるまた解字として、咎は、人がつまずいて進めないこと。さしつかえ、とがの意に用いる。晷は「日+咎(つかえる、くぎる)」の会意文字で、日のかげによって時をくぎること。
とありました。このように見てくると、「時計」ではなく「時晷」でなくては、この詩は成りたち得ないことがわかっています。そこで、あらためてこの詩を読みなおしておきましょう(ルビは昨日の記事にあります)。
かかるとき我生く
大気 澄み 蒼穹晴れ 野禽は来啼けり
青き馬 流れに憩ひ彳ち
繊弱き草のひと葉ひと葉 日光に喘ぎ
『今』の時晷はあらく吐息す
かかるとき我 生く
モデルトリマー
『今(いま)』の時計(とけい)はあらく吐息(といき)す
の、「時計」の「計」を「ごまかして記しています」と書きました。正確には「時」ではなくて「晷」という字を使っています。「咎(とが)める」などで使う「咎(キュウ、コウ)」のうえに「日」を載せた漢字です。「時計」ではなく「時晷」なのです。
『学研漢和大字典』によると「晷」の読みは「キ」。意味はーー
①ひかげ 地上にうつった柱のかげ。転じて広く、日光によって生じるかげのこと。「日晷(ニッキ)」(日かげ、日時計)、「晷刻(キコク)」(時刻、とき)
②ひどけい 影の長さで時をはかるとけい。▽昔、八尺(または十尺)の柱を地上にたて、その影の最長の日を冬至、最短の日を夏至と定めた。
③はかる 時をはかるまた解字として、咎は、人がつまずいて進めないこと。さしつかえ、とがの意に用いる。晷は「日+咎(つかえる、くぎる)」の会意文字で、日のかげによって時をくぎること。
とありました。このように見てくると、「時計」ではなく「時晷」でなくては、この詩は成りたち得ないことがわかっています。そこで、あらためてこの詩を読みなおしておきましょう(ルビは昨日の記事にあります)。
かかるとき我生く
大気 澄み 蒼穹晴れ 野禽は来啼けり
青き馬 流れに憩ひ彳ち
繊弱き草のひと葉ひと葉 日光に喘ぎ
『今』の時晷はあらく吐息す
かかるとき我 生く
モデルトリマー